今日のじゅん散歩は、鶴岡八幡宮の裏手、源頼朝の墓がある二階堂地区です。
「階段が長いな。本当に頼朝さんいるのかな。寂しいところだね」
源頼朝の墓は、石の塔が立っています。
以前はお堂がありましたが、明治時代になくなり、塔だけが残っています。
【ナレーション】
名刹・古刹が多い鎌倉の穴場スポット。
古都の風情ただようエリアを散歩します。
「散策するのに雰囲気がいい」
住宅街のような町の中に、さりげなくコーヒー屋さんや、手打ち蕎麦屋さんが点在しています。
じゅん散歩:鎌倉宮 護良親王を祀るお宮
鎌倉宮にやってきました。
ひろびろとしています。
社務所に立ち寄ります。
「こちらの由来は?」
社務所の受付にすわっていたのは、宮司さんと奥さん!
由来は、鎌倉幕府を倒した宮様 護良親王を祀った神社だと教えてもらいます。
「宮司さんの奥さんはなんとお呼びすれば?」
「普通に奥さんで」
そんなに普通でいいんですか?
「そのご神像が見られるのですか?」
見ることはできないけれど、ご神像を彫刻した人のアトリエが近くにあると教えてもらいました。
【ナレーション】
護良親王は、後語醍醐天皇の王子。
武家から政権を天皇方に取り戻した方。
明治2年に、明治天皇の勅命でたてられた珍しい神社です。
最近、新しく 護良親王のご神像も創られました。
◆護良親王は悲劇の王子として知られている!
後醍醐天皇が 鎌倉幕府を討つべく挙兵したが、捕えられ、隠岐の島に流される。
その後も、護良親王は、戦い続け、足利尊氏らの後押しもあって、鎌倉幕府の倒幕に成功。
後醍醐天皇が、天皇親政の建武政権を成立され、護良親王は征夷大将軍に。しかし、足利尊氏とはうまくいかず、鎌倉・東光寺に幽閉され、最後には暗殺されてしまったと伝えられる。
明治天皇は、東光寺跡地に神社を作らせ、自ら「鎌倉宮」と名付け、自ら鎌倉宮に足を運んでいる。
番組では触れませんでしたが、悲しい記憶のある場所です。
じゅん散歩:彫刻家 奥西希生さんのアトリエ
アトリエへの道も、静かで趣きのある道です。
「雰囲気がいい。緑が濃いですね」
アトリエに到着。
彫刻家の奥西希生さんが、作務衣を着て、ドアをあけてくれます。
ご神像は、作業工程の写真なども見られないそうです。
そういうものなのですね!
中には、立派なギャラリーがあって、作品が飾ってあります。
迫力ある土佐犬。
寄木はしているけれど、ほぼ一つの木で作っているそう。
売り物でなく趣味で彫ったときいて、驚く高田純次さん。
「いくらでも待っている人もいるでしょうに」
奥西さんは、生まれ育ち鎌倉。
動物をモチーフにすることが多く、海外でも展覧会をしています。
学生時時代から神像、仏像を研究し、100体ほどを彫刻しました。
小さくて精巧な仏像があります。
「小さいのも大変でしょう?」
仏像の中は、火事の時に持って逃げられるように空洞だそうです。
なるほど、火事は今以上に多かったですものね。
中には経典などを入れることもあるそう。
「この仏像は、自分の顔に似せている?」
「顔がだんだん仏像ににてきたんですよ」
確かに、奥西さん、ちょっと似てますね。
「下から見ると微笑んでる。カメラさん下から撮るといいよ」
「お寺でも下から見ますからね」
◆放送後のツイート!
「じゅん散歩」より、鎌倉の彫刻家さん。 pic.twitter.com/SfPZ6RWPEE
— 平田修太 (@shuta55H) November 7, 2019
鎌倉は混んでいるというけれど、少し離れるとのどかな空間が広がっていますね。
行ってみるととても良くて、「またすぐ来よう!」と思いつつ、なかなかちょっと東京から遠い。
静かな素敵なお散歩でした!