ブラタモリの中で初めて温泉をテーマにした熱海の回。
2016年1月16日放送!桑子アナとの回です。
寛一お宮の像を発見!
若い桑子アナは知らないのだそう。
金色夜叉の音楽も流れます。
今日のお題がきます。
「人気の温泉地熱海を支えたものは」
今日の案内人は、伊豆半島ジオパークの鈴木雄介さん。
「熱海の地形がわかる場所に案内します」
三方は山のスリバチ状地形の熱海。
「このあたり、埋め立ててできたんですよ。砂は何処から持ってきたと思いますか?」
「千葉?」
「すごいですね。あたりです。このあたりの砂はもっと黒いんですが、千葉の白い砂が来ています」
【ナレーション】
熱海といえば、やっぱり温泉。
昭和のころから、団体旅行、社員旅行でにぎわった人気温泉地。
温泉ホテルを訪問。
温泉に案内されます。
「入るんですか?混浴?」
大浴場に案内。
「脱ぐところからカメラ回します」
靴下を脱ぐそうです。
石鹸を泡立てる二人。
温泉の湯は、全く石鹸があわだたない。
源泉を口にいれた二人「しょっぱい!」
「塩化物泉と言われてます。」
ホテルの方。
「上がってからもあたたかいんですよ」
「お風呂楽しんでるの?」
いやらしい顔になったタモリさん。
ホテルからの景色は、海食崖と海食
「この二つがあると、景色がいいんだよね」とタモリさん。
ホテルの秘密通路を通って、海食崖へ、
「水冷破砕溶岩」というのでできているそう。
海底で噴火したものが、海水で冷やされた岩。
熱海の地下には多賀火山という火山がありました。
ここは、噴火口だったんです。
あのレストランは、海底火山を眺めるレストランだったんです。
温泉は海に張り出した火山が作った。
次はレストランで、京都府立大学の松田先生と待ち合わせ。
「熱海はいつから有名だったと思いますか?」
江戸時代の温泉のランキング(相撲の番付)を見せてもらいます。
熱海は、行事の位置に書かれている。
そのころから、別格の温泉地だったのです。
それは、家康が、幕府をひらいた翌年のころ、7日間湯治にきていました。
他の大名にも勧めるほど、熱海好きでした。
家康が愛した熱海の痕跡を探しに町へ。
江戸時代はじめにかかれた熱海の絵図をみます。
まずは熱海の入り口。
江戸からきたらまずここに着くはず。
坂を下っていき、突然平地に。
川もある。
「扇状地なの?」
タモリさんは正解で、扇状地のなだらかな傾斜が熱海に繁栄をもたらしました。
地図の中に「ゆます」と書かれた場所にいきます。
そのそばに、「大湯(おおゆ)」と書かれた場所が、源泉があった場所。
「これが間欠泉ですか?」
「もと間欠泉です。大正末期に枯れてしまったんです」
一日2回お湯を噴き上げる、めずらしい間欠泉でした。
間欠泉なので、お湯をゆますに貯め、高低差を利用して源泉の下にある温泉街に、お湯を配っていました。木管にお湯を通し、高低差によって、スムーズなお湯の分配ができていました。
1軒だけ、江戸時代から残る「ふるや旅館」を訪ねます。
ご主人のうちださん。
昔の絵を見ると、お湯を運んでいるかごの絵が!
「実は江戸城にお湯を運んでいたんですね」
特に吉宗は、何千回もお湯を運ばせるほど、熱海の温泉好きでした。
「熱海は争っている場合じゃない、行事の位置ですよね」
次に、最近でてきたなぞの版木を出してもらいます。
「タモリさん刷ってもらいますか?」
「代々刷り師で・・(妄想です)」
鮮やかに刷るタモリさん。
沢庵が熱海で詠んだ歌が書かれていました・
「夜昼4度の湯」と書かれています。
沢庵の歌をつかって、温泉町を宣伝しPRするための版木でした。
「きれいにでてますね」
「刷り師がいいからね」
「江戸時代については、熱海を支えたのは徳川ですね」
続いて、明治時代以降の熱海についてみるために、高台へ。
今度は、明治以降の図が出てきました。
「赤く塗られたものわかりますか?」
「別荘でしょ」
天王家の御用邸(熱海御用邸)をきっかけに、次々に資産家の別荘が建てられました。
別荘を見ると、明治以降熱海を支えたものがわかります。
旧日向別邸へ。
貴重な、当時を知る別荘です。
「借景の庭園の造り方ですね」
海の景色を楽しむ庭園。
座敷の中にひな段のような段差が!
色々な高さから、庭の眺望を楽しんでいたようです。
傾斜地が別荘としてはよかった。
富裕層には別荘として人気だったが、高所恐怖症のタモリさんは落ち着かない。
お風呂も絶景。
段々、一般の人も来るようになったのですが、それを支えたのは、鉄道。
丹那トンネルの開通が、熱海に劇的な変化が。
関西からも熱海に客が来るようになりました。
昭和36年には観光客が2000万人を超しました。
井戸をほっても温泉しかだない熱海は、水不足に苦しむように。
ここで、松田先生とお別れ。
熱海のおとなり、来宮駅へ。
ここへ、鈴木さん再登場。
熱海市役所のベテラン職員んさんも登場。
熱海の水源へ。
水源のとなりには、丹那トンネルが見えます。
トンネルにかかれた数字は皇紀で、工事のはじまった年と終った年がかかれています。
トンネルを掘って出てきた湧き水、丹那湧水が熱海の水源になりました。
丹那タンネルを掘った時、芦ノ湖の3倍という水が出た。
しかし、工事は、湧いた水のために大変な難工事になりました。
貨物列車桃太郎が通り、喜ぶタモリさん。
「トンネルに入る前の汽笛がいいんだ」
最後に見たのが、水を配給する装置。
「この水源の高低差は、水を供給する圧力に丁度いいんです」
「絶妙の高低差」
「温泉が出ただけではなかった。家康が来て、トンネルを掘って、水が出た。おもしろい熱海」